脳腫瘍(下垂体腫瘍) 6月5日(月)手術当日・ICU入院

健康(下垂体腫瘍)体験記

6月5日(月)10時 全身麻酔で内視鏡手術当日

寝不足のまま手術日の朝を迎える。8時以降は水もとれないので、そのまま安静に過ごし、10時の手術に向けて準備をする。看護師さんがベットまで迎えに来てくれて、そのまま一緒に手術室へ向かう。ここまでびっくりするほどいつも通りの気持ち。長ーい廊下を歩いて、エレベーターに乗り、手術室前にあっという間に到着。手術室が開くと、広い部屋に看護師さんと麻酔科医さんが待っていて、ここに横たわってくださ~いと導かれるままに手術台へ寝っ転がる。

麻酔科医さんが「はい、麻酔入れていきますよ~」と言い、視界がぼややんとしてきて、あっ怖い!意識が遠のく~・・と思ったもう次の瞬間には、なんと手術が終わっていました(笑)体感1.5秒ですね。私は人より臆病で、不安になりやすいタイプなのですが、あまりに一瞬で過ぎ去ったので拍子抜けでした。

目が覚めて、まず聞こえたのは先生の「全部綺麗にとれましたよー!」「やわらかい腫瘍でしたよー!」という声。それを聞いて、自分の手術が成功したことを知り良かった!と思いました。そして、次の瞬間、身体がなんだか熱くて「熱い!熱い!」と叫んでしまいました。今思えば、大して熱くはなかったと思いますが理性0でわがままになっていたのでしょう。急いで何かおそらく服を脱がしてもらい、それで少し楽になりました。そうこうしている間に、あっという間にICUに運ばれていきました。あまり意識ははっきりしていなかったのですが、カラカラと移動する感覚はあり、若い先生が「いや~横からとっちゃうんだもんね。(びっくりしたよ)」みたいな、おそらく先生の手術を感心というかなんか感想を言っている声が聞こえてきたような気がして、あぁ先生の手術上手かったのかなと思いました。

手術直後、ICUにいる時が一番大変!?

ICUに入り自分の部屋に到着すると先生が「喉渇きますか?」と聞いてきたため、私は「渇きません」と回答。この下垂体手術後に多くの人が喉が渇く後遺症に悩まされるようなので確認をしていただいたのですが、私は幸いにも喉が渇く症状が現れることはなかったのです。続いて「頭痛いですか?」と聞かれたため「頭の両側が痛いです」と回答。耐えられない痛みでは全くないのですが、少し違和感を感じていました。そこで、座薬になるけど頭痛止めいれましょう、ということになりお尻から痛み止めを入れてもらうことに。これで、だいぶ頭痛は楽になった気がします。手術は5時間かかったらしく、手術が終わったことなど家族に報告済みと、先生が教えてくれました。そして、明確に左目の視力が回復。見えていなかった視界も戻りクリアに病室を見渡すことができていることに、この時に気付いて感動しました。

鼻には詰め物を入れており、口呼吸しかできなかったのですが、口の中から血が混じった痰が次々と出てきていました。また、鼻にあてているガーゼからも血が大量に出てきていたようです。この鼻をたどって口まで流れてくる血は、事前に先生から飲み込まないように注意されていたため、血と痰を積極的に吐き出しながら、過ごしました。ティッシュ箱は半分以上、この時、血を吐き出すために使いました。

自分の身体が相当弱っていて、やっと生きてるなぁっていう意識朦朧、衰弱とした様子だったと思います。しばらくぼーっとしていると、看護師さんがやってきて、輸血で事前にとった血を戻してくれました。血が戻ってくることで、ようやく生命活動できるような気がして、これで大丈夫だし、回復するんだろうなって安心しました。点滴、輸血のおかげで自分の身体が少しずつ生命活動を取り戻してくる実感が嬉しかったですね。

他の手術を受けた方のブログを読んでも、このICUにいる時が、一番辛いという声が多かった気がしますが、私は幸いにも喉が渇いたり、頭が痛くなる症状が軽症だったのでそこまで辛くはありませんでした。自力で排泄ができないため、おしっこの管が身体には入れられていたようですが、痛みや違和感なども全くなかったです。足には血流の流れを良くするための、マッサージ機器が常に動いており、もともと腰痛、ひざ痛に悩まされていた私にとっては快適でした。事前に、心がまえができていたこと、先生のアドバイスをよく思い出し積極的に血と淡を吐き出していたこと、ちょっとでも辛くなったら看護師さんを呼ぼうと思えていたことで、心身バランスを保てることに成功したのかもしれません。

ICUには、私以外3人、同じ日に手術をして運び込まれてきている人達がいました。麻酔で声がガラガラになってしまったおじいちゃんもいれば、余裕そうにテレビみてる人もいましたね。また、おそらく深夜頃に、「ICUコードブルーです」という放送が流れるのも聞きました。この日は、結局、何時に寝れたかは覚えていなくて(生命安定活動に集中してたため)、それでも3・4時間くらいは意識落ちて寝れたのかな?という感じでした。

【症状まとめ】

全身麻酔は、体感1.5秒で意識が落ちて目が覚めた時は手術が終了(怖くない!)

手術が終わったら、点滴・輸血など順次行う。

口に酸素マスク、鼻にティッシュ、尿管にチューブ、足にマッサージ機など装着されている。

手術後の症状は、頭痛・喉の渇き・鼻からの出血・痰(血まじり)・倦怠感など

辛かったら、遠慮せずナースコールを呼ぼう!→心の安心感にもつながります

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