新卒で入った会社が自分に合わない気がする。
転職したいけど、もう少し我慢した方が良いのかな?
第二新卒で転職する人は結構いるけど、第二新卒の転職で幸せになれるとは限らないよ!
自分のことをよく知った上で転職活動をすすめよう!
この記事を読んで欲しい人
転職をしたいけど転職活動をいつ開始すれば良いのか迷う第二新卒の方向けに、第二新卒で転職活動をするメリットやデメリットなどを、採用担当者の方からどう見られるのかをふまえてお伝えいたします。
- 第二新卒で新卒で入社した会社が合わずに転職活動を考えている人
- 第二新卒で転職活動をしようと考えているけれど、早すぎないかと不安になっている人
- 第二新卒で転職すべき人としない方が良い人の違いを知りたい人
少しでももやもやした転職活動への不安が晴れて、何かいつもと違う行動をふみだすきっかけになれば嬉しいです。
新卒3年目年以内離職率は「31.2%」
厚生労働省の取りまとめた集計によると、大卒の就職後3年以内の離職率は31.3%という結果になっています。約3人に1人が新卒で入った会社を辞めているということになりますね。多く感じる方もいるのではないでしょうか?
事業所規模別でみると、人数が少ない規模の方が離職率が高い傾向にありますが、1000名を超える組織に所属している人でも24.7%が離職しているという結果になっています。また、離職率が高い業種を見ると、1位 宿泊業・飲食サービス業 2位生活関連サービス業・娯楽業 3位教育・学習支援業 4位医療、福祉 5位小売業となっております。一般消費者の方向けにサービスを提供している業界が多くあがっています。
■ 新規学卒就職者の就職後3年以内離職率 ( )内は前年差増減
【 中学 】 55.0% (▲4.8P) 【 高校 】 36.9% (▲2.6P)
【 短大など 】 41.4% (▲1.6P) 【 大学 】 31.2% (▲1.6P)
■ 新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率 ( )内は前年差増減
[事業所規模] 【 高校 】 【 大学 】 5人未満 61.9% (▲1.1P) 56.3% (+0.2P) 5~29人 52.8% (▲2.8P) 49.4% (▲1.7P) 30~99人 44.1% (▲2.4P) 39.1% (▲1.0P) 100~499人 35.9% (▲2.2P) 31.8% (▲1.2P) 500~999人 30.0% (▲2.5P) 28.9% (▲1.0P) 1,000人以上 25.6% (▲1.8P) 24.7% (▲1.8P) ■ 新規学卒就職者の産業別就職後3年以内離職率のうち、離職率の高い上位5産業
( )内は前年差増減 ※「その他」を除く厚生労働省:「新規学卒就職者の離職状況を公表します」より引用https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00004.html
【 高校 】 【 大学 】 宿泊業・飲食サービス業 61.1% (▲3.1P) 宿泊業・飲食サービス業 51.5% (▲1.1P) 生活関連サービス業・娯楽業 56.9% (▲2.8P) 生活関連サービス業・娯楽業 46.5% (+0.3P) 教育・学習支援業 50.1% (▲5.7P) 教育・学習支援業 45.6% (▲0.0P) 小売業 47.8% (▲1.7P) 医療、福祉 38.6% (+0.2P) 医療、福祉 46.2% (▲0.8P) 小売業 37.4% (▲1.9P)
約3人に1人の大卒が新卒で入社した会社を辞めるという事実をふまえると、第二新卒で今の会社を辞めようと思うこと自体は珍しいことではないと考えられますね。 もし動こうと思っているのであれば、広告や転職エージェントを使いながら情報収集してみても良いかもしれません。
第二新卒で求人ってあるの?~採用する企業の気持ちを知ろう!~
会社を辞める人が一定いることはわかっても、第二新卒者をターゲットとした求人ってあるの…?と不安になる方もいるかもしれません。結論からお伝えすると、第二新卒をターゲットとした求人は世の中に沢山存在しています。第二新卒の方を採用するメリットが企業にはあるからです。参考として、ここから企業が第二新卒採用を行う目的をお伝えいたします。採用してもらう側の気持ちを理解することで、自分の訴求ポイントの整理に役立てましょう。
1、新卒入社者よりもスキルがあるため戦力化しやすい
第二新卒者は新卒入社者よりも社会人としての経験があるため、育成工数が少なくて済む場合が多く、その点を企業は魅力に感じます。名刺交換や基本的なPCスキル、社会人としてのコミュニケーション力など一から教えるのはなかなか大変な負荷です。基本的なことを身に着けてもらっているだけでも、ありがたい存在です。そのため、新卒採用が計画通りに進まず、組織に若手人材が少なくなってしまった場合、新卒ではなく第二新卒に採用を切り替える企業が多いのです。
2、現在の社員に育成やリーダー経験を積ませたい
組織が今後も拡大成長をしていく中で、第二新卒採用を検討する企業もあります。一定仕事にも慣れて、一人で成果を上げられるようになった既存社員(20代半ば~後半)を、今度は育成・リーダー側に回したいと考えます。既存社員にはスキルアップにつながる機会を提供することができ、仕事のマンネリ化に繋がらずやる気に繋がり離職防止にもつながるという効果もありますし、また、人が増えることで純粋に組織そのものが拡大していき事業成長に繋がります。
3、一生けん命、素直で吸収力があるため、キャッチアップが早い
第二新卒者は、もう失敗できないという覚悟感を抱いているため、現場配属後に一生けん命教えたことを覚えてくれるという肯定的なFBを受けることが多いです。また、前職の経験が少ないということもあり、自分のスタイルに固執し過ぎずに、教えたことを素直に吸収してくれることも期待できます。長年一つの会社にいた人が転職をすると、前職の仕事の進め方に固執するあまり教えたことをそのまま踏襲してくれないということもあるそうでが、第二新卒者の場合、そのような衝突があまり発生しづらいそうです。
4、組織構成の若返りのため
ベテラン社員が多い組織の場合、組織構成の若返りを狙って第二新卒採用を検討される場合があります。入社する若手にとっても、自分よりも経験豊富な先輩が多いため学びの機会が沢山あるというメリットがあります。
第二新卒を求めている企業って多いのね!よしっ。すぐにこんな会社辞めて転職しよう!!
ちょっと待って!応募する前に一度自分のことを整理してほしい!
第二新卒の転職活動で気を付けた方がよいこと
転職したいと考えている理由を冷静に見つめて整理してください。そして、本当に転職をすべきかどうかも客観的に一度考えてみてください。転職活動をしようと考えている理由を今の所属している組織のせいにするだけだと、面接時に「他責の人」という印象を持たれてしまいます。また、自分が結局、「今ある場所から離れたい」以外に何をしたいのかが明確になっていないと企業への志望動機を考えることもできないと思います。それは結果として、あなたの書類・面接通過率が低くなってしまい転職活動が上手くいかなくなるという結果に繋がってしまいます。転職活動で自信を失ってしまえば、あなたの生活全体が悪循環になってしまいます。
まずは、自分が躊躇ってる理由を書き出したり、人に話しながら整理してみましょう。ひとつだけではなく、複数あったり、またその要素同士が絡み合っている場合もありますが、人に相談しながらときほぐしてみましょう。
よくある第二新卒の転職理由
参考までに、第二新卒で転職する人の転職理由を書いてみます。自分と重なる内容があれば、自分はなぜそう思ったのか掘り下げて考えてみてください。理由は何であってもよいのです。なぜそう思ったのか、どう変えていきたいのかを具体的に腹落ちしていることが大切です。
- 労働時間を改善したい(休日日数、残業時間)
- 今の仕事に興味が持てていない
- お客様のために働けているという実感がない
- 実力主義の会社で働きたい(昇給昇格、スキルアップのスピード)
- 長く働ける環境が整っていない(制度など)
- 今の雇用形態に不満をもっている
- 早いうちから●●の経験がしたい
- 上司との相性が良くない
- 会社の業績が悪くて将来に不安を感じている
第二新卒で転職活動で不利になることはないと思いますが、結局自分が何をしたいのかやなぜ今の会社を辞めることになったのかを語れず、選考でお見送りになり続けることは非常に勿体ないです。まずは応募と思って沢山応募して、予想外に通過して日程調整に追われてしまったり、面接で上手く自己PRできずに「軸がない」とFBされてお見送りにされてしまうことは避けて欲しいと願っております。一人で自己分析が難しければ、転職エージェントやキャリアコンサルタント、ハローワークの方、実際に転職活動をした知人など信頼できる人に相談してみて良いと思います。いろんな人の力を借りながら転職活動頑張りましょう!
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