転職理由の考え方 初心者向け

転職活動・HR関連
てんこちゃん
てんこちゃん

採用面接でよく聞かれる「転職理由」はどう回答すれば良いのかなぁ・・・

ゆるみみ
ゆるみみ

「転職きっかけ」「転職目的」「中長期的なビジョン」の3点に整理してみて

この記事を読んで欲しい人 

中途採用の面接では、「あなたの転職理由を教えてください」と面接官に聞かれることが多いですよね。ほとんど全ての企業が質問する項目だと思います。この記事では、転職理由を回答するために、どのように考え、伝えればよいのかをお伝えしていきます。

  • 転職理由の準備の仕方がわからない
  • 自分の転職理由を効果的に面接官に伝えたい

上記の不安や悩みを感じている読者の方への参考となれば嬉しいです。

どうして転職理由は聞かれるの?

転職理由を聞かれる理由・・・、それは、あなた自身が、会社が目標としていることを同じように目標として追いかけてくれる人なのか、今の組織の状態に適応できそうな人なのかどうか、成果が出た時の報酬体系が会社の制度に合致するかどうかを知りたいと考えているからです。面接官は会社の代表として、あなたが会社に合うかどうかを理解したいと思っています。

前提、いろいろな組織の形はありますが、会社員という働き方は、会社が経営目標として掲げていることを一緒に達成するために存在し、働く状態と考えています。あなたが頑張りたいことと、会社が頑張って欲しいと考えている内容が一致し、また、目標を追いかける上で快・不快に感じるポイントも一致し、成果を出した時に払える報酬や評価も希望と合致していれば、個人と企業が双方Win-Winな関係性になりますよね。そういうベストマッチな関係性になれる可能性がある人かどうかを転職理由だけには限りませんが、面接官は知りたい、理解したいと思っているのです。

転職を開始しているという事実は、今(もしくは以前)働いている会社に対して、なんらかの不満があるということになりますよね。どういうことを不満に感じるのか、なぜ不満に感じるのか、何を求めているのか、また長い目(中長期的)で見た時に何を求め続けるのかという価値観を知るための話が、転職理由を聞くことで多く情報提供してもらえると面接官は考えているので、面接で質問をしているのです。

ポイント:転職理由を聞かれるのは、あなたの価値観が会社とマッチし、お互いにWin-Winな関係性でいられるかを理解したいため。

転職理由はどのように整理すればよいの?

  • そもそもなぜ転職をしようと思ったのか?転職きっかけ
  • 転職が実現した時にどんな状態になっていたいか?転職目的
  • 転職後にどんな目標を追いかけていたいか?中長期的なビジョン

の3つに整理してまず考えてみましょう。最終的にどのような表現に落とし込んで伝えるかは、また別のテーマの話です。一旦は、自分に嘘をつかず正直な気持ちで文章にまとめて書いてみてください。その方が自己納得感がある整理ができると思いますし、本音ベースで準備するという工程が転職成功には重要なポイントになると思います。ここから、一つ一つ具体的に解説していきます。

具体的な整理内容をお伝えします!

1:転職きっかけ」について

転職したいと思ったきっかけや動機について考えてみましょう。「なんとなくそう思ったから」という粒度ではなく、「●●という出来事があったから」「●●という出来事に対して、△△と思ったから」という具体的な出来事(事実)+その事実に対してどう思ったか自分の価値観を意識しながら考えてみましょう。「事実」とその事実に対しての「反応」を一歩引いた目線で考察することで、自分のことを客観視できると思います。また、自分の価値観が浮き彫りになり、価値観を知ってもらいやすい整理になるかと思います。もし、出来事が会社内で起きたことならば、なぜその出来事が起きたのかもあわせて思い出しつつ、理由を整理しておくとよいでしょう。面接官次第ですが、受け身な人か、状況を分析的に捉えられる当事者意識のある人なのかを判断する上で、深堀質問をされる可能性があるからです。

2:「転職目的」について

転職ができた時に、自分がどんな状態になっていたいのかを率直に自分に問うてみましょう。なお、一つに限定する必要はありません。この時にポイントとなるのが、飛躍しすぎた状態目標を掲げるのではなく、できるだけ上述の転職きっかけに関連するような内容で考えてみることです。例えば、あなたの現在の年収が300万円程と仮定した時に、「年収1億円になって豪華絢爛な暮らしがしたい」という飛躍しすぎたゴール設定には違和感を覚えますよね。あくまで極端な例ですが、実はこのような「飛躍思考」を、面接官は毛嫌いする方が多いので、注意してくださいね。

3:中長期的なビジョン」について

転職目的に掲げた状態に近づいた時に、次に自分がどういうことに挑戦していきたいと思うのかを自分に問うてみましょう。「マネジャーとして組織を率いたい」「専門性を発揮して世の中にないサービスを開発できる人になりたい」等、考えてみてください。会社は、活躍してくれる×長く一緒に働いてくれるという二つの条件を満たしてくれる可能性がある人を迎え入れたいと考えていることがほとんどです。短期的な活躍ではなく、中長期的にあなたが実現していきたいことが会社でできる可能性があるのかどうか、また、今抱えて感じている不満が解決されたらすぐに会社を離れてしまうリスクがある人なのかどうか、それが自社が許容できる範囲なのかどうかを含めて総合的に理解を深めたいと考えています。

ポイントおさらい

転職きっかけ具体的な出来事(事実)+その事実に対してどう思ったか自分の価値観

転職目的転職きっかけに関連する内容で自分が転職で実現したいこと

中長期的なビジョン転職目的を達成した時に、次に自分が挑戦したいこと

具体例で確認してみましょう

以下は、転職理由回答の一例です。上記を踏まえてどのような整理になるのか確認しましょう。

20代・金融業界勤務・1社経験・営業職・現職中のA子さん

私が転職をしたいと思ったのは、よりお客様のためになる提案ができる環境で営業力を伸ばしたいと考えた為です。 (転職目的)現在、××会社の●●支店で個人のお客様に対する■■の営業職として働いていますが、本来自分が望んでいた、「本質的な課題解決に向けた提案で関わったお客様を笑顔にしたい」という状態とは乖離がある環境である点に違和感を感じています。(転職きっかけ)会社が販売を伸ばしたい商材が、販売手法のテンプレートと一緒に降りてきて、ルール通りに行動量を担保するためのマネジメントを受けています。会社の売り上げを伸ばすためには大切だと思い、必死に行動が担保できるよう取り組んできましたが、時には目の前のお客様のご要望合わないと感じた商材でも、組織として売ることが推奨される風土に違和感が膨らみ、転職を考えるようになりました。今後は、お客様のためになる提案内容を企画するスキルを身に着け、また、ゆくゆくはチームを率いて組織に貢献する影響度を上げていきたいと考えているため(中長期的なキャリアビジョン)、それがより叶う企業で働きたいと考えています。

ケース2:30代・メーカー勤務2社経験・管理部門・現職中のB太さん

私が転職をしたいと思った理由は二つあります。1点目は、●●のスキルをさらに高めたいと思ったこと、また、2点目は、仕事と家族とのプライベートの時間の両立を長く実現した働き方をたいと考えた為です。(転職目的)今私は、××企業の●●組織で■■のミッションを持ちながら日々業務を行っております。現在任せられている業務以外にも、●●の知識を活かし■■に挑戦していきたいと考えており、上司にもその旨を伝え続けているのですが、年功序列な組織体系の中でその役割を担えるにはまだ数年先と命じられてしまっている状態です。また、会社としてはワークライフバランスを謳っており、メンバー層は比較的早く帰れますが、管理職以上は終電間際までハードワークを行い、部署に課されている業務を回しているような環境です。(転職きっかけ)上司、人事部に説明をしても改善の意志が見られない状態であり、私を育ててくれた会社には恩はありますが、このままでは■■ポジションで●●をしながら働きたいという自身のキャリア目標とは乖離が生じてしまう環境のため、実績で評価し挑戦機会を与えてくれる企業で、安定的に長く働いていきたいと考えています。(中長期的なビジョン

いかがでしょうか?転職理由が、一貫したストーリー性のある内容になったと思います。書いてまとめてみて、何度か自分で読み直したり、人にアドバイスをもらいながら納得感のある転職理由を作成してみてくださいね。

自分がどうしたいのか考えが整理できない時…

てんこちゃん
てんこちゃん

整理の仕方はなんとなくわかったけど、実際に作業してみると考えが進まない…

ゆるみみ
ゆるみみ

自己理解や情報収集がまだまだ不足しているのかも…

転職理由を整理しようと思っても、いざ考えようとすると思考が止まる方もいるかもしれません。そんな時は、そもそもの自己理解不足や情報収集不足も要因にあるかもしれません。別途記事で、考えを整理したいのに整理できない要因と、解決策の方向性についてまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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